感情の倉庫

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トウカイテイオー① ウマ娘プリティーダービー Season 2 感想・考察

インターネットで右を見ればウマ娘、左を見ればウマ娘といった今日この頃。

私もウマ娘達との日々を満喫しております。shrです。 

 

今回はそのウマ娘のアニメ二期より、多くの人がその生き様に涙したであろう「トウカイテイオー」について綴りたいと思います。

 

 

はじめに

今年の初めから放送開始され、多くの人が最終回まで見届けたであろうアニメ「ウマ娘プリティーダービーSeason2」 。私も終始涙を流しながら見届けました。

そんなアニメの感想を綴るには言葉が足らず、数ヶ月の間少しづつアニメを見返す日々が続きましたが、4週目を迎えた今日ようやく文字に起こそうと思い立ちノートPCを立ち上げました。

 

アニメ二期では、"無敗の三冠"を目指すトウカイテイオーと、"天皇賞連覇"を目指すメジロマックイーンを中心としたストーリー構成になっています。

今回は、そのトウカイテイオーにスポットを当てながら、私の所感や感情の考察を書いていきたいと思います。

 

二期以前のトウカイテイオーへの理解

Season2とあるように、アニメウマ娘は1期が制作されています。

こちらは、テイオーの所属するチームスピカのスペシャルウィークを主人公としたストーリーが展開され、テイオーやマックイーンについては深く掘り下げられることはありませんでした。

 

このアニメ1期についてはお恥ずかしながら私は数話で見るのをやめてしまったこともあり、この時点での私のテイオーへの理解はというと

声が可愛くて、元気!

といった感じです。まあ、大体合ってますね!!

とにかく明るく、どんなことでもへこたれずに突き進み、天真爛漫な女の子という印象。

そんなイメージからのスタートでした。

 

 

二期二話 菊花賞

日本ダービーまで

アニメ二期は幼きトウカイテイオーが、無敗で日本ダービーを走る"皇帝"シンボリルドルフに憧れを抱くシーンから始まります。

そんなルドルフのもとへ行き、あなたのようになると宣言するテイオー。今思うと、「なりたいです」ではなく「なる」と言い切る所はテイオーらしさを感じますね。

 

そんなテイオーも一話では"クラシック三冠"のうちの一つ"皐月賞"を"無敗"で取っています。次に控える"日本ダービー"でも一番にゴールしますが...

 

 

菊花賞

三冠の最後の一つ、菊花賞。このレースが私のテイオーへの理解を一つ深めました。

 

日本ダービーで足を骨折し、菊花賞に出られるかどうか分からなくなる展開。

私のここまでのテイオーへの理解では、「全力は出せなくても、絶対に勝つよ!」と言って無理矢理にでも出走するような子だと思っていました。

 

しかしテイオーは自分から出走を辞めます。

その理由が医者に止められたら走らない、というトレーナーとの約束と

菊花賞に出る他のウマ娘たちの想いを尊重する、という理由でした。

 

もちろん、初めから諦めていた訳ではなく、骨折して走れないという自分の現状を理解しつつも、それでも諦められない夢だからと努力していました。

にもかかわらず、トレーナーとの約束と、他の子の想いを優先して、"菊花賞にでないこと"を自分の言葉で選択します。

 

"夢を諦める"ことを自ら切り出すことは、とても勇気が必要だと思います。加えて、元凶は運のない骨折であった上に、他の子に失礼だからと身を引くことは、とても大きな勇気と、走者に対するリスペクトが必要だと思います。

 

強い心と決断できる勇気。 トウカイテイオーはそれを持っていました。 

 

トウカイテイオーの芯の強さと、心の強さを理解できた大切な話でした。だからこそ、菊花賞の観客席で涙を流すテイオーを見ると涙が止まりませんでした。

 

 

菊花賞の主人公とは

本来であれば、間違いなく菊花賞の主人公はトウカイテイオーでした。

しかし、レースには出られませんでした。では、菊花賞の主人公は誰なのか?

 

菊花賞を走る彼女達にとっては、この菊花賞の主人公はやはりトウカイテイオーであったと思います。

もちろん、主人公に対する同情の気持ちはあったと思いますが(特にナイスネイチャは)、彼女達の想いはその程度ではなく、主人公を食い潰してやるという激情と、不在の主人公ばかりに注目される悔しさと、輝かしい主人公への憧れが大きな所であったと感じます。

 

これが彼女達の「言わせない」「負けるもんか」というセリフに現れたように見えました。 本来であれば輝かしい主人公の影に消えてしまうような"脇役"の子達の想いが強く見えたのは、レースに主人公が居なかったからこそです。ナイスネイチャを切り出しにそれを強く表現した演出と演技は忘れられません。

 

 

もちろん"脇役"の子達の想いはトウカイテイオーにも伝わります。

観客席で涙を流すトウカイテイオーは、主人公として走る自分を想像しつつ、主人公になれなかったと悔やんでいたと思います。

しかし、ターフを走る彼女達は自分(テイオー自身)と闘っていました。そんな想いの叫びを聞いたテイオーは、泣いているだけでは彼女達に真摯に向き合えないと思い、負けるもんかと叫んだのが「走れ」というセリフだったのではないかと思います。

 

 

ここまでのストーリーでテイオーに感情移入していた視聴者(私)は、悔しくて泣きながらも、「言わせない」「負けるもんか」でさらにネイチャや他の子達の想いも受け取らなくてはならなくなり、どうしようもなく、「走れ」で一緒に叫びます。叫びました。もうグッシャグシャです。。。

 

 

菊花賞の主人公は誰だったのか?私には、トウカイテイオーに加えて、菊花賞走者のみんなが主人公に見えました。

 

 

トウカイテイオーの夢

"無敗の三冠"ウマ娘にはなれなかったテイオーは菊花賞を経て次の夢に走り出します。

憧れのシンボリルドルフと同じ肩書きは得られませんでしたが、無敗であることには変わりません。

不幸な運命にぶつかり、あらがうトウカイテイオーに感情移入し惹かれた私ではありますが、やはり笑顔で夢を追いかけるテイオーを見るのが一番嬉しいですね。

 

 

 

 

つづく

24分間出来事のお話をするには少し長くなってしまいました。

2話以降も書き留めたいことがたくさんあるので、感想がまとまったら続きを書きたいと思います。では。